チリサーモン評議会が発表した統計によると、チリは2022年第3四半期に約16万4730トンの養殖サケ・マスを輸出し、15億4000万ドル相当となり、前年同期と比べて量で18.1％、金額で31.2％増加した。 。
さらに、1キログラムあたりの平均輸出価格も、前年同期の8.4キログラムに比べて11.1パーセント、つまり1キログラムあたり9.3米ドル高でした。チリ産サケとマスの輸出額は、チリ産サケに対する世界的な強い需要を反映し、パンデミック前の水準を大幅に上回った。
Empresas AquaChile、Cermaq、Mowi、Salmones Aysenで構成されるサーモン委員会は、最近の報告書で、パンデミックの影響により2019年の第4四半期から2021年の第1四半期まで持続的に減少した後、サーモンの生産量は減少に転じたと述べた。魚の輸出は6四半期連続で増加した。「輸出は、価格と輸出量の点で好調です。また、サーモンの輸出価格は、前シーズンに比べてわずかに下落したものの、依然として高値を維持しています。」
同時に同理事会は、高インフレと、高生産コスト、高燃料価格、およびまだ完全に解決されていないその他の物流上の問題による深刻な不況リスクを特徴とする「曇りで不安定な」未来についても警告した。この期間中、主に燃料価格の上昇、物流上の困難、輸送費、飼料費などによりコストも上昇し続けるでしょう。
同評議会によると、サケの飼料コストは主に植物油や大豆油などの原材料価格の高騰により、昨年から約30％上昇しており、2022年には過去最高値に達するとのことだ。
同評議会は、世界経済状況はますます不安定かつ不確実になっており、それがサケの販売にも非常に大きな影響を与えていると付け加えた。私たちはこれまで以上に、私たちの活動の持続可能かつ競争力のある発展を促進し、それによって特にチリ南部の進歩と雇用を促進できる長期的な成長戦略を策定する必要があります。
さらに、チリのガブリエル・ボリック大統領政府は最近、サケ養殖法の改正計画を明らかにし、漁業法の広範な改革に着手した。
チリのフリオ・サラス水産副大臣は、政府が漁業部門と「困難な協議」を行っており、2023年3月か4月に法律を改正する法案を議会に提出する予定であると述べたが、提案の詳細については明らかにしなかった。新しい水産養殖法案は2022年第4四半期に議会に提出される予定で、その後議会での審議プロセスが続くだろうと同氏は述べた。チリのサーモン産業は成長を促進するのに苦労している。政府統計によると、今年最初の8カ月のサケ生産量は2021年の同時期と比べて9.9％減少した。2021年の生産も2020年の水準から減少している。
漁業・水産養殖担当のベンジャミン・エイザギレ次官は、成長を回復するために、農民作業グループは未使用の許可を最大限に活用し、収益を生み出すための技術的改善の実施を検討できると述べた。
米国はこれまでチリ産サーモン総販売量の45.7％の市場シェアを占めており、同市場への輸出量は数量で5.8％、前年比14.3％増の61,107トン（6億9,800万ドル相当）となった。
日本のサーモン総販売量の11.8％を占める日本への輸出も、第3四半期にはそれぞれ29.5％と43.9％増加し、2万1119トン（1億8100万ドル相当）となった。ここはチリ産サーモンの 2 番目に大きな目的地市場です。
ブラジルへの輸出は、量で5.3%、金額で0.7%減少し、29,708トン、1億8,700万ドルとなった。
ロシアへの輸出は前年同期比101.3％増加し、2022年第1四半期初め以来のロシアのウクライナ侵攻による減少傾向を打破した。しかし、ロシアへの販売は依然として（チリ産）サケ全体の3.6％に過ぎない。輸出は、ロシア・ウクライナ危機前の2021年の5.6％から大幅に減少した。
チリの中国への輸出は徐々に回復しているが、感染拡大以来低い水準にとどまっている（2019年は5.3％）。中国市場への販売は、量と金額で260.1％、294.9％増加し、9,535トン（7,300万ドル相当）となり、全体の3.2％となった。中国による疫病管理の最適化により、チリ産サーモンの中国への輸出は今後も伸び続け、疫病前の水準に戻る可能性がある。
結論として、アトランティックサーモンはチリの主要な輸出養殖種であり、総輸出量の85.6％、つまり141,057トン（13億4,000万米ドル相当）を占めています。期間中のギンザケとマスの売上は、それぞれ176.89トン（1億3,200万ドル相当）と598.38トン（6,300万ドル相当）でした。
投稿日時: 2022 年 11 月 17 日