1 レーザーろう付け
(1) 原則
レーザーろう付けとは、レーザーを熱源とし、母材より融点の低い材料(はんだといいます)を溶加材(はんだといいます)として使用し、加熱して溶かした後、液状はんだで母材を濡らし、接合部の隙間を埋める溶接方法です。次の図に示すように、母材金属と拡散して接続を実現します。
(2) 特長
溶接にはレーザーロウ付け加工を施しており、製品の美しさとシール性の向上だけでなく、溶接部の強度も大幅に向上し、車両の安全性能も向上します。母材接続モードは、下図に示すように、圧着突合せ接続に属します。
(3) 適用分野
レーザーろう付けは、現在自動車車体の溶接に広く使用されている溶接方法です。その主な利点は、滑らかな表面を生成し、亜鉛コーティングの溶解を回避できることです。主に次の用途に使用されます。側壁外板とトップカバー外板の間の接合部(図1および図2に示すように、屋根ゴムシールストリップが削除されており、美しく、コストが節約されます)。トランクリッドアウターパネルの上部と下部を接合します(図3を参照)
図1 トップカバーのレーザーろう付け外観
図2 レーザーろう付けの外観比較
図 3 アウディ Q5 のトランクリッド
2 レーザー融着
(1) 原則
レーザー溶融溶接は、レーザーを熱源として、2枚の板の角接合部の母材の一部を溶かす(同時に近くの溶接ワイヤを溶かして2枚の板の角接合部を埋める)溶接方法です。液体金属を形成し、冷却後に信頼性の高い接続を形成します。そのプロセス原理を図 3 に示します。
(2) 特長
レーザー融着溶接は、レーザー溶け込み溶接、レーザー融着(ワイヤ充填なし)、レーザー融着ワイヤ充填溶接に分けられます。主に自動車のフロントエンド、トップカバーとフロア、ドアインナーパネルなどの溶接に使用されます。図4に示すように、母材はラッピングにより接合されます。
図4 レーザー溶融溶接母材のラッピング形状
(3) 適用分野
レーザー溶着は主にルーフやドアカバーに適用されます。図5に自動車のバックドアへのレーザー融着の適用例を示します。
図5 バックドア溶接におけるレーザー溶融溶接
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投稿日時: 2022 年 12 月 26 日